このレビューはネタバレを含みます
日本語訳による漢字タイトルがいささか作品の邪魔をしているようにも感じる。
元は北欧ミステリ小説として有名らしい。
エンタメで分かりやすいアメリカ映画の要素もある、文学的で行間を読むヨーロッパ映画。
特に特捜部Qに配属されるきっかけは主人公にとっては心の闇。
その闇を抱えて生き続けなければならないところ、違う視点で寝たきりの同僚が励ますのは、主人公の闇を少し晴らす意味と、未解決事件も違う視点から観れば解決の糸口がみつかるというのを現しているようだった。
ただ後半の犯人が特定されてからが急展開すぎて、もう少し犯人像とかを丁寧に描いたりして欲しかった。
一部非常に美しい映像もあるが、逆にあれでは犯人は殺意より異常な愛情を抱くような気もするが、なかなか印象に残る映像ではあった。
まあ異常な愛情故の数年に渡る監禁、そして本来の目的である殺意の順なんでしょうね。。。
デンマークでラースと言えばラース・フォン・トリアー監督が有名だが、ラースと言う名前がデンマークでは多いのだろうか?ちょっと気になった。