Mariko

彼は秘密の女ともだちのMarikoのレビュー・感想・評価

彼は秘密の女ともだち(2014年製作の映画)
4.0
おもしろかった。
しかしこちら、最近よくある「ポップなジャケットに騙されてはいけない」ヤツ。

序盤、この悲しいオープニングからそれを乗り越えるのにこういうベクトルに持って行けるの凄い!と感心しつつ、ロマン・デュリスの脚線美に唸りながら(時折ミック・ジャガーみたいだな、などとも思いながら)観ていたのだけど、中盤からあれよあれよとまったく思いもよらなかった展開になって、気がついたら最後は解釈をこっちに投げられていて(それが悪いというわけでは決してない)呆然としながらエンドクレジット見てた。こんなに深い話だったとは。

主人公ダヴィッド / ヴィルジニアは同性愛者ではなく、異性装者。
もうひとりの主人公クレールはバイセクシュアル…なのかどうかすら明示はされないのだけど、要するに生物学的にも外見的にも男女という概念そのものにこだわらず、自分に共感してくれる、自分が必要とする相手との関係性を作っていくことを大事にしたい、っていうことなんだと思うし、この二人がそういう関係でいることで夭折した妻・親友の死を乗り越えていけるのは素晴らしいと思えた、けれど、結構混乱したなあ💦
そしてジルは...🥺

あと、邦題のセンスの欠片もない感じが残念過ぎるんだけど、Une nouvelle amie(The new girlfriend)を「誤解なく」良い邦題にするのは確かに難しいね。
Mariko

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