冬のしじま

エスコバル 楽園の掟の冬のしじまのレビュー・感想・評価

エスコバル 楽園の掟(2014年製作の映画)
3.5
実際の麻薬王パブロ・エスコバルの映画。
彼とその王国を主人公にするのではなく、全くカタギの外国(カナダ)人(彼はほんとうの意味でエスコバルのサイドにはいない)を主人公に据えたことで、エスコバルの異常性が見ている人に伝わりやすくなっている。
エスコバルは非常な犯罪者である一方、慈善事業や教会への寄付も積極的に行っており、一部の民衆からは熱狂的に支持されている。また本当の家族(妻と子どもたち)には優しい。そういう人間としての一面を描くことで、エスコバルもまた人間、という書き方がされていてよかった。つまり巨大で制御不可能で自分勝手な力を描いている、といえるかもしれない。
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