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グレイテスト・ショーマンのhi1oakiのレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
2.9
良くも悪くも“普通”。いや、悪い寄りで“普通”かな。
フリークスはすべて善良でそれを否定する人達はすべて悪。それってすごく薄っぺらくないですか? しかもどっちの側もろくに掘り下げられることはなく物語は進んでいって終わる。普通。
そしてすべてにおいて一歩先がわかる話運び。逆にすごいのかな…。それに加えて登場人物の行動に理由がなさすぎる。例えばP.T.バーナムが博物館を始めるきっかけが無いとか、誰かが誰かを許す時はなんのきっかけも無く許す…等そこを描いていれば“良さげな話”が“いい話”になるのに、“普通”であることに救われていて、決してつまらなくはない作品になっているという点で余計罪深い。
曲に関しては基本的にアレンジが現代のポップス。普通にそこそこいい曲ではある。でもせめてオペラ歌手が唄うのはオペラでよかったんじゃないんですかね。
TVCMでは“「ラ・ラ・ランド」チーム最新作!”と宣伝されていましたが、正確には「ラ・ラ・ランド」で作詞を担当した人が楽曲を担当してるだけです。監督は今作が初監督作品なマイケル・グレイシーという人(ちなみに次作は日本の漫画が原作の「Naruto」だとか)。
まぁ映画宣伝では伝統的な手法ですね。ちなみに「ラ・ラ・ランド」は「セッション」と同じで、監督がデミアン・チャゼルで作曲がジャスティン・ハーウィッツ。
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