ナガノヤスユ記

グレイテスト・ショーマンのナガノヤスユ記のレビュー・感想・評価

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)
3.3
歌弱すぎ問題。ビルボードトップ500のポップソング見本市みたいなスコア連発していたけど、耳に残った曲はひとつもなく、エンドロールが終わり館内が明るくなった時には口ずさむことすらかなわなかった。
カット割りすぎ問題。カーアクションでも見てるかのようなカットの多さ。アホかと思った。優雅な気持ちになんてとてもなれない。序盤の屋上シーンと、ロープを使った空中アクション、この二つだけよかった。
大味な脚本問題。フリークスショーやサーカス興行の扱われ方とか題材はいいのに焦点ぼんやり。まさしくバーナム効果的というか、当たり障りのない要素をかき集めてきた感じ。とりあえずカーライルが火災から助け出された時はてっきり、顔半分くらい焼けただれて、「これで僕も文字通りフリークスの仲間入りだね」的な展開になるかと思ってたのに、残念です。バーナムにとって、やはりフリークスたちは都合のいいキャラクターはたまたビジネス資本に過ぎず、それならそれでいいけど、ヒュー・ジャックマンのあんな笑顔はさすがに受けつけないぞ。悪辣。