おなべ

ネオン・デーモンのおなべのレビュー・感想・評価

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)
3.6
これを観る際はそれなりの覚悟がいると聞いていて構えていたけど、真剣に観て作品を理解しようとすればする程メンタルを削られ色んな意味でキツかった…。鑑賞後にフゥっと一息。もう途中からゲシュタルト崩壊、芸術って何??

序盤、強烈でインパクトのある描写。ストロボを浴びながら束縛された人間アートや芸術を追求し"作品"は肉体美を競う。製作者は様々な演出で作品を創りますが次第に過激さを増していく。究極の"作品"になろうと必死に美を追求する彼女達のバックボーンは器量(容姿)と地位のみ。悲しい。

これだけのストーリーだからオチはより強烈なやつじゃないといけないと不安だったけど、予想以上に強烈で芸術ではなく本物の血や死を扱う事で自分の中でスッキリしたはず(気がする…)。

鏡の使い方がお上手。
そしてこの監督は何かと食べさせるのがお好きなのでしょうか。

個人的に《ジュナ・マローン》の役が可憐ながらも扇情的な演技に加えニヒルな笑みも然り狂気じみててかなり良かった。
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