強烈でした。いろいろと。
ブラック スワンを思い出した。女子だけの美の戦い。他人を蹴落としてトップに上り詰めるんだから、妬み嫉み疑心暗鬼のるつぼです。
一方で業界の男性は、美を単なる商品でしか見ていないのが対比的。彼女らの気持ち、努力など意にも介さず、綺麗な人を褒め称え抜擢する。残酷です。
ジェシーを取り巻く3人の女性は、1人はオーディションで競り負け、1人は必死で作り上げている顔よりそのままのジェシーが良いとコケにされ、1人は恋心をあっさりと否定され。
それぞれに憎悪が増していくのが同性として恐ろしかったですね。あぁ、いやだいやだ。
そんなジェシーも、自分の美しさに徐々に心が崩れていくんです。おそるべしモデル業界。
特に後半の急転直下の展開には、え?美しさは罪とかいうけど、そこまでやる?って衝撃。
これはフィクションにしても、モデルの世界ってこんな感じなのかな。一緒にえずいてしまったわ。
1人の美しい女性を取り巻く人々の崩壊を、ネオンカラーの映像で芸術的に描いていました。面白いかと言われたら難しいところですが、どこか心に引っかかる作品です。