Foufou

ザ・ガンマンのFoufouのレビュー・感想・評価

ザ・ガンマン(2015年製作の映画)
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昨日見た『デンジャラス・ラン』でデンゼル・ワシントンがライアン・レイノルズに言ってましたよ、「特殊工作員が普通の恋愛をしようなんて思うなよ」って。まさに箴言です。ショーン・ペンも『デンジャラス…』をもっと早くに見ていれば、あんな轍は踏まなかったろうに。てか、あと数ヶ月もすると、『デンジャラス・ラン』と本作が融合してあたかもひとつの作品のように私に記憶されること請け合いです。

にしても、ハビエル・バルデムの使い方はいくらなんでもひどずぎる。俳優歴の瑕疵になりかねないような役どころでした。

キンシャサにロンドンにマドリードにジブラルタルにと、国際色豊かな映画です。鍛え上げられた肉体が披露される場面あり、脳を侵されて煩悶する場面ありと、これまたなかなかのナルシスト映画に仕上がっております。だからといってショーン・ペンのファンが泣いて喜ぶかは、私にはわかりかねますが。

最後の闘牛場のシーンは、あれは完全な失敗ですね。アルモドバルが闘牛士の映画撮ってますし、『血と砂』なんて小説の映画化もありましたけど、闘牛と映画って相性があんまり良くないような……。牛がツノ向けてこちらに走ってくるところ、カメラ映えしませんのね。でもせっかく闘牛場を借り切ったんだしってことなんでしょうけど、牛をクライマックスの道具として使ってしまった。

うわっ、ダサすぎる。
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