TAK44マグナム

スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号のTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

3.1
幻の仮面ライダー3号が登場!


仮面ライダー1号、2号の活躍によってショッカーは滅びますが、意気揚々と帰りのランデブーを楽しむダブルライダーの前に敢然と立ちふさがる一人の改造人間!
「俺は・・・仮面ライダー3号」
圧倒的な力でダブルライダーをくだす謎の3号ライダー!
そして歴史は改変されたのでした。

時は流れ、仮面ライダードライブが活躍している世界。
しかし歴史改変のために世界はショッカーに支配されてしまっていました。
ショッカーに仇す仮面ライダーを狩るドライブ。
もはや正義の戦士はいないのか?
しかし、少年たちをショッカーに加えようとするブラック将軍の前に仮面ライダーブラックが現れます(どっちもブラックでややこしい!)
正義と自由のために戦うブラックの姿、そして子どもたちを犠牲にしようとするショッカーを見て、揺れるドライブの心。
何故かドライブに手を差し伸べる仮面ライダー3号。
彼は敵なのか、味方なのか?
ドライブは、駆けつけたゼロノスやマッハと共に、歴史改変の謎を解くべく行動を開始するのですが・・・


これは完全にタイトル通り、仮面ライダー3号の映画ですね。
デザインが現代的で格好いいのもありますが、演じる及川光博もイイ感じです。
謎があって、どこか悲哀も感じさせる黒井響一郎という役にピッタリです。

オリジナルの俳優さんで参加されているライダーは、当時放送中であったドライブとマッハ、そして電王からはゼロノス。
あと、歳をとっても格好いいブラック。
出番は短いながら、ギャレン(最近は雛形あきこの変わった旦那さんという立ち位置で、主にバラエティ番組で活躍してますな)とファイズも顔出しで登場、ブレイドやカリスは声の出演のみですが、ブレイドのメンバーは全員集合しております。

ダブルがハードボイルダーではなくリボルキャリーで出場する仮面ライダーグランプリは、チキチキマシン猛レースの様相を呈して、それはそれで楽しかったですよ。
意味があるかないかは別として。
光によって復活した仮面ライダーブラックRXがライドロンで途中参加するのも良かった。
魔進チェイサーは空気になってしまいましたが・・・

いくら改造してあるとはいえ、ホンダNSXのトライドロンよりサーキット場で速く走れるユーノスロードスターってどうなのよ?とも思いましたが、ファンタジーですからねえ。
峠なら分かりますけど、リアルなら直線では当たり前ですが勝負にならんでしょう。

それにしても、ライダーで巨大ロボット戦は、いい加減にやめた方がいいんじゃないですかね。
仮面ライダーJを活躍させるためなのか、それとも戦隊を絡めたいからなのか。
今回のニンニンジャー参戦はメチャ唐突だし、テンションが内容に合わないのでものすごく浮いてましたね。
一応、トライドロンをロボット型に変形させて無理やり合体させてましたけれど、戦隊ロボは要らんのです。
従って、巨大な敵も要りません。
ふつうに強力な怪人や悪のライダーと戦えばそれで良いので余計なことはしてくれるなと言いたい!

お祭り映画なので、今更どうしようもない部分を論っても仕方ないのですが、細かいところは満遍なく雑でした(汗)
マッハが死んだまま終わるのも後味悪いですね。

唯一、3号が最初から最後まで格好良かったのが救い。
V3の立場がまったく無かったけれど(汗)
直接対決でも負けるし。
3号ライダーという大事な称号も譲っちゃうし。
V3にプライドは無いのか!?

しかし、坂本浩一監督作以外は中々、良作に巡り会えないのが最近のライダー映画の常ですなぁ〜。
原っぱや荒地で適当に殴り合ってるのに飽き飽きしてきたっていうのもあるんですけどね。
坂本監督作だと街中で、大掛かりなアクション加えながら、ちゃんと「格闘」してくれるので、その差は天地ほど開きがありますよ。


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