とぅん

人生はローリングストーンのとぅんのネタバレレビュー・内容・結末

人生はローリングストーン(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

全然期待しないで見始めたら、男2人の会話劇に早々に心掴まれてしまった。
思わぬ傑作であった。

作家志望のローリングストーン誌の記者が、傑作を産み出した孤高の作家デヴィッド・フォスター・ウォレスに取材を申し込んだ12年前の回想録。
そして、映画の最初で、デヴィッドは自殺していることが明かされているので、こちらは彼らに入っていくにつれて、その事実が重たくなってくる。

2人の会話は、絶妙な距離感を保ちながらも互いを牽制しているような、でもどこか繋がりを感じているような、色んな感情が見えてくるのが良く出来てるなと思った。
踊る姿で終わらせるラストは何かもう切なすぎてなぁ•••。

アラニス・モリセットの話とかは秀逸すぎて巻き戻して観たし、言い争いしてからのウォレスのセリフの数々、「主導権を奪われないよう抵抗してる」「悪い評判を聞くと向けられた銃が22から45口型に跳ね上がる」「俺みたいになりたいか?」とかは刺さりまくってしまった。

ウォレス役のジェイソン・シーゲルは、いつものコメディのイメージから大きく脱却する素晴らしい演技。
アダム・サンドラーがたまにシリアスな演技すると凄く良く見えるのと似てるな。
対するジェシー・アイゼンバーグは、この手のキャラクターはお手のものという感じで、新鮮さはないけど超安定であった。
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