Yutaka

攻殻機動隊 新劇場版のYutakaのレビュー・感想・評価

攻殻機動隊 新劇場版(2015年製作の映画)
4.0
ARISEは全体通してかなり出来が悪かったけど、その続編となるこの劇場版は結構面白かった。正直ARISEを観ずに今作だけ観れば良いと思う。
ARISEから描かれてきたクルツとの因縁と少佐の生い立ちが今作で判明する。旧劇場版やSACシリーズ、どちらの要素も受け継いだコンセプト。クルツの存在は旧劇場版での少佐を思わせるものだし、絡み合う事象の複雑さはSACシリーズの精神を受け継いでいる。そして、ラストとポストクレジットはその2作への愛のあるオマージュ。
9課メンバーが織り成す活き活きとしたアクションは、メンバーのパーソナルにかなりフューチャーしたARISEのおかげでもある。冒頭からラストまでアクションの華々しさが事欠くことはない。
独立作品としての評価は難しいけど、シリーズの最終作としては過小評価されてると感じた。
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