エール！のくぅーのレビュー・感想・評価

聴覚障害の家族の中で、唯一の健常で、家族の通訳係を担当する娘…そんな彼女が何と美声の才能を見出だされ、プロの道が開けるのだが、それは家族と離れるコトを意味し、葛藤する様を描く。

と堅苦しく書き始めたが、子離れ親離れを隠し味にしつつも、実にユーモアたっぷりで、予想外の高濃度の下ネタには笑ちまった。

まぁ、ベタと言えばベタなフレンチっぽさなんだけど･･･無音を効果的に使うラストは出色で、魂に訴えて来る歌うことの真髄を魅せる。

うん、チャーミングなルアンヌ・エメラ嬢…新人とは思えなかった。