ヤズカシバド

14の夜のヤズカシバドのレビュー・感想・評価

14の夜(2016年製作の映画)
3.1
根拠のない自信と、理由のない不安と、とめどなく溢れる性欲と、やり場のない苛立ち。中学生男子の90%はこれで構成されてるんだと思う。子どもの世界も意外と微妙なパワーバランスでできている。またこの映画の舞台のような閉鎖した場所がそれに拍車をかけていく。なんとかしたいんだけどどうしようもなくて、でもなんとかしたくて。大人になっても正直それはあんまり変わらない。この手の映画は大好物なんだけど、背景に映るものがなんとなく時代に合っていない気がして、そっちの方に目がいってしまったのが残念。あと終わり方も正直腑に落ちなかった。お父さん(光石研)のグズっぷりと、男子四人組のキャラが最後までブレないのは良かった。