ゴン吉

群盗のゴン吉のレビュー・感想・評価

群盗(2014年製作の映画)
4.1
韓国の義賊の活躍を描いたアクション時代劇。
ハ・ジョンウとカン・ドンウォンが主演、マ・ドンソク、イ・ソンミン、イ・ギョンヨンらが共演。 

朝鮮王朝時代末期の1862年、民衆が貧困に喘ぐなか、官僚や貴族は私腹を肥やして優雅な生活を送っていた。
貧しい平民のトルムチ(ハ・ジョンウ)は、武官のチョ・ユン(カン・ドンウォン)の依頼で、寺の庵に隠れている一人の女性を殺しに向かうが、殺すことができずに戻って来る。
そのため母と妹を殺されたうえ、自宅を焼き討ちされてしまう。
火傷を負うも一人生き延びたトルムチは義賊の盗賊団に拾われ復讐の為に立ち上がるが…  

義賊のメンバーが個性的でカッコいい。
貧しい民から米や土地まで取り上げて贅沢な暮らしをしている役人や富豪たちを義賊が成敗する雄姿は観ていてスカッとする。
一方、優雅な暮らしをしているユンは、文武両道の無敵の剣士であるが、実は妾の子で父の愛情を受けることなく寂しい人生を歩んでおり心に闇を抱えている。
そんなユンとトルムチの二人による死闘が繰り広げられ、クライマックスでは乳飲み子を抱えながらのユンの鋭い剣とトルムチの力強い鉈による手に汗握る迫真の決斗が心に刺さります。
シリアスなストーリーにユーモアを散りばめた作品で、冴える剣アクションも素晴らしい。
ラストの夕陽の中に消えていく義賊達が渋くてカッコいい。
「寄れば民 散れば盗賊!」   

2022.11韓国映画企画上映会で鑑賞(字幕)
ゴン吉

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