おなべ

マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまりのおなべのレビュー・感想・評価

3.6
所謂運命の出会いってやつ。ただ、運命に身を任せるだけでなく、人生の“ここぞの時”にそこからどう自分が行動するか等々、人生を選択する上で大切な事とは何かを描いている。34歳結婚こじらせ(最近は“こじらせ”という表現は時代遅れな気がするも)女性と40歳バツ1男性との少し変わった恋愛悲喜劇を描いた、一見どこにでもあるような普通のラブコメ映画に見えるが、同時に人生の後押しをしてくれるような内容が盛り込まれていた(捉え方にもよるが)。

扇情的なBGMが印象的で、作品の雰囲気ともバッチリ合っていたし作品の質を高める役割をしっかり果たしていたと思う。

主演2人の掛け合いが息ピッタリで、徐々にお互いに惹かれ合う様がとても素敵だった。運命の巡り合わせと考えると尚更。加えて、この恋愛劇を通して客観的に観ている側まで一歩踏み出す勇気と自信を貰えるような、そんな心温まる作品だったと言える。

是非とも「60億人とあなた」という自己啓発本を読んでみたい。


【以下ネタバレ含む】


●重度のストーカーであるショーンについて。気色悪すぎて吐き気を催した。自分が主人公の立場なら監禁して金属バットで嬲り苦しめないと気が済まない。否、指を全て切り落とし体をネイルガンで撃ちまくる。極め付けはプレデターの餌にする。そしてスッキリして帰る。
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