逆鱗

国際市場で逢いましょうの逆鱗のレビュー・感想・評価

国際市場で逢いましょう(2014年製作の映画)
4.0
いつだって人生は無理ゲーだけど、覚悟して生きるしかない

戦争による国の分断と家族の分断を味わった韓国
国は貧しく国際的に最貧国の部類であった

生きるためにドイツへ男は炭鉱夫として、女は看護師として出稼ぎに行く

稼いだ外貨は家族だけでなく、国をも潤しハンガンの奇跡の礎となる

いつの時代も人生は無理ゲーで、リスクを取らないと満足に生きられない

国は豊かになりデジタルテクノロジーが発展した現代もそれは変わらない

貧困格差、教育格差、コロナ禍による医療格差、まさに無理ゲー極まる

右派も左派も無理ゲーを嘆く構図は同じで、みんなただ幸せになりたいだけだ

だからといって他責にしても意味はない
己の人生を満足に生きるために無理ゲーに挑むしかないのだ

この映画は、そんな無理ゲーに果敢に挑み、見事クリアした普通の人間たちの素敵な話である…お見事❗️

以下蛇足
戦後の韓国と日本の貧しさ、逞しさ、街並みなど、映像でしか見たことがないがよく似ていると思った

そして現代の街並みもどこか似ている
高層ビル群とその身近にある木造密集地
商店街のアーケードの雰囲気など...

言葉も日本語の発音とそっくりな単語も多いし、この2つの国は確実に歴史上繋がりがることがわかる

もっと、チングのように仲良くなれればいいのにといつも思う

また、朝鮮戦争の埠頭からの撤退は、新感染半島の埠頭でゾンビに追われるイメージと重なった
韓国には朝鮮戦争の記憶がやはり色濃残っているのだろうと勝手ながら想像した

最後に、TVというテクノロジーが分断された家族を繋げた
今はSNSなどのデジタルテクノロジーがヒトを繋げる
技術の進化は何かと何かを繋げて価値を生み出し多くの人を幸福に豊かにする
Filmarksも同じだ
このアプリがなければ、こんな素晴らしい映画には出会っていなかった
Filmarksありがとう‼️
逆鱗

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