しゃおりん

暗くなるまで待ってのしゃおりんのレビュー・感想・評価

暗くなるまで待って(1967年製作の映画)
3.7
ごく一般人のサムが、ヘロインの入った人形を中身を明かされないまま押し付けられる。サムとサムの妻、盲目のスージーはその人形を巡って事件に巻き込まれていく…。といってもサムは人形押し付けられただけで、主にかなり頑張ったのはスージーなのだけれど、スージーの頑張りがすごい!目は見えないけれど聴力と聡明さを活かして、人形を奪取しようと巧妙な手を使ってくる犯人と戦う姿が健気で、なぜか途中で泣きそうになった。全盲のチャンピオンだよスージー・・・。目が見えないのををいいことに騙してくる男たちのゲスさといったら!刑事役をしてた男は最初乗り気じゃなかったのに保身の為となったら全力でスージーを怒鳴りつけたり脅したりするのクズすぎた。ノリノリじゃんお前!!
あとは、暗闇の使い方がとても良かった。部屋の電気が全部消されて何も見えず、音だけが響くシーン。何が起こってるか分からないけれど人の気配だけが近いのってすごく怖い。このシーンで初めてスージーの"見えない"世界が共有される。ますますスージーへの応援が止まらない。
犯人がピョーンと飛び出て襲ってくるシーンは怖すぎた。しぶとい!