友人エンリケのくだりを寝てしまって観逃してしまったので、ちゃんとレビューできない。でも、見逃しこみでも『リアリティのダンス』のが好きだ。
ホドロフスキー自身にそんなに興味がないから、自伝要素が前作よりも強い今作にそんなにのれなかった。こうして書いてみて、「ホドロフスキーだから見た」と、ブランドみたいに映画を見てるのに気づいて自分が嫌になった。ハマったなら過去作の一本くらい見てていいもんだ。
前作はホドロフスキーが自分の過去を通して自分を治療するセラピー描写がおもしろくて好きだったのだけど、今作はそう言った場面が少ない。(でも、ラストの旅立ちの場面は親子三人が揃ってるのと、場面の意味もあってとても感動する。)
それは、このときやったことをホドロフスキーは全く後悔してないからなんだろう。だから、この映画のホドロフスキーは傷つきながらも喜んでる様子が多くて、これはこれで好みじゃないけどすごくいい。登場人物も奇抜すぎて、凄い人生を送ってんだなーとしか言葉が出てこなかった。だからエンリケの場面を見逃したのはもったいなかった。最近ほんと疲れる。
ステラを母親と同じ女性が演じてるのは意味が含まれてるんだろうか。骸骨のパレードやサーカスもよかった。