フィッシャーの神経過敏がこちらにも伝わりすぎて観るのが疲れますが序盤が意外に面白かったです。
なんか…フィッシャーとスパスキーが絶望的に南国が似合わなすぎて面白い。
フィッシャーは完全に精神を病んでいるし傍若無人だし周りの人は大変だなあ…（でも女性には強く当たれないところがかわいい）
映画アマデウスを思い出して、「スパスキーは偉いなァ」なんて思ったりもしました。
ネットで拾い読みした情報だけど、フィッシャーが勾留されてる時に「チェス盤持ってくから俺もそこに入れろ」的な発言したとか。王者の鑑かよ。
ところでお付きのマネージャー（弁護士らしい）と神父（なんかチェスめっちゃ上手いらしい）が、お互い全く相容れないというか正反対の立場でフィッシャーのサポートしてるのが面白いですよね。
弁護士の方は、「銃器を使わない第三次世界大戦」としてチェスで「アメリカ人がソ連をぶっ潰す」を成し遂げさせたいわけで（だからチェスであること自体はどうでもいい）
神父はもう単純にフィッシャーの美しいチェスに惚れこんでるわけですから。
チェスはルールも知らないので
フィッシャーの「神の一手」がどのくらいすごかったのかは全然わからなかったのですが
普段の挙動不審ぶりとは打って変わって
終盤、超集中モードに入ったフィッシャーの眼差しはちょっと傲岸にも見えて、本当に美しかったです。
