原作が児童文学?これ読んでみたい📙
"児童"と言っても侮るなかれ。
結構名作多いんだよね、ミヒャエル・エンデとかよく読んでたなー。
(代表作『はてしない物語』(ネバーエンディングストーリー)など)
少年期の心とファンタジーが融合。
毎晩見る悪夢。
崖から落ちそうな母とその手を離してしまいそうな僕ーーー
子供と大人の狭間、10代の男の子、
母は重い病気、離婚した父は遠方、学校ではいじめ
ある晩、コナーの前に木の怪物が現れ、言う。
「これから3つの真実の物語を話す。4つ目はお前が話せ」
王妃と王子の物語
調合師と牧師の物語
無視される男と怪物の物語
(CGで描かれる物語の描写が秀逸)
12時07分に現れるイチイの木の怪物のビジュアルが怖い。正に"怪物"。
そんな怪物を意外にスッと受け入れられるのは10歳ならでは。(大人なら話も出来ん)
そして怪物の語る物語を受け止められないのもまた10歳ならでは。
「誰が善人で誰が悪人!?」
都合の良い嘘を信じたい、真実のつらさを和らげたい。
物語はコナーの置かれた不遇な境遇、不安な気持ちを晴らすものではない。(一見ね)
決して単純ではない物語、結末、その矛盾、不条理。
物語とコナーの心と繋がり、語られることになる4つ目の物語…
繊細で傷付きやすい、純粋で危うい、
思春期の年頃の子供に対して大人はどう向き合うのか、どう導けばいいのか。
どんな教育のプロでも非常に難しい課題だと思うが、この映画が描くものはその一つの答えかもしれない。
ーーー《以下ネタバレ》ーーー
「真実を話せ!!」
「終わらせたかった!!」
「待つのがつらくて」
……本の最後のページ
怪物はママからの"最後の贈り物"だったんだろうか…
「母の死に向き合えるように」
そう考えるとこの映画は【母の愛】がテーマのようにも思える。
やっぱ児童文学好きだ。