けー

スーパーフライのけーのネタバレレビュー・内容・結末

スーパーフライ(1972年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

デンゼル先生がインタビューで「好きなアクションヒーローは?」と尋ねられた時に「シャフト」と「スーパーフライ」を挙げていたのをきいてから、いつか見なければと思っていたんですが、思いがけずU-NEXTで見つけることができ、ようやくみることができました!

リメイク版は見たのですが、ちょっとピンとこなくて。

今回オリジナル版を見てなるほどなーと。

1972年の映画で撮影はハーレムで行われたそうなのですが、もう街の風景を見るだけでも当時の時代感が感じられて、それだけでも「こんな感じだったんだ」と好奇心が満たされる感じで面白かったです。

ストーリーはほぼ同じですが街を抜け出す手段の一つとしてまだ"Hip-Hop"は含まれていない時で。ファッションもHip-Hopカルチャーが席巻する前のものになると思うんですが、そこも興味深かったです。

主人公はプリーストという麻薬の売人で、逮捕されるか誰かに殺されるかする前にまとまったお金を稼いで街を抜け出し、新しい人生をスタートさせたいとずっと思っていて、仲間と相談して計画を実行します。

なかなかリアルだなぁと思ったのは麻薬ディーラーとして順調に軌道に乗ったところで、抜け出す気持ちが鈍ってくるところでプリーストの仲間は「外に出たところで何もない」とこの生活を続けることを望むのですが、プリーストはこの界隈での生き方を教えてくれた師匠のような存在が薬物過剰摂取と見せかけて殺されたのを見て、街を出ることを決心。

警察とサプライヤーがつながっていて、プリーストはサプライヤーとつながっている刑事のことは知ってしまっているので、抜けようとすれば口封じに殺されるしかない運命でそこをどう切り抜けるかというところで。

劇中にかかっていた曲がこれまたゲットーで生きる黒人の人たちの気持ちを代弁した歌詞で、デンゼル先生が「これぞ俺たちの映画」と思ったのも納得というか。

頭に染みつくテーマソング。
気がつけば歌ってます。
けー

けー