青いむーみん

ワンダーウーマンの青いむーみんのネタバレレビュー・内容・結末

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

 ガル・ガドットの美しさには存分に魅せられるし、アクションも十分見ごたえがあって、そもそもキャラクターが強烈にずば抜けてるのでそれだけで画は持つんだろうけど、全体的に最高だとならないのはメインストーリーの単純さだろうか。
 舞台が第二次世界大戦時で対峙するのはドイツというのはいいし、マッドサイエンティストが最凶ガス作ってるのもアイロニーが効いてて良かった。ちょっとドイツばっかりイジメすぎとは思うけども…。全てアレスのせいだからドイツが悪いんじゃないから的な「罪を憎んで人を憎まず」なんてそれはそれは聖人君子でよろしございますが、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ってのもやっぱり人間にはあって、アレスとか関係なくそもそもそいつは悪人なんだよとどうしても思ってしまうので、そんな自分をダイアナが一刀両断してくれればよかったんだけど、特に何もない。ダイアナには大いなる人間愛があって偏見も差別もない理想的な人間でその愛でアレスに打ち勝つわけだけども、勘違いして人殺してるわりには間違ったことにショックを受けてるだけで後悔も苦しさもなさそうなのがどうも腑に落ちない。なんであんなことになってしまうのか残念。なんだか筋が通ってないので気持ちよくなかった。