コスチュームのデザインが生理的に受け付けず敬遠してました。普通、あれはないやろ。「べっぴんさんが、あんなカッコさせられて可哀想に」とさえ思ってました。
ところが見始めたら、これが時代設定の妙もあって、グイグイ引き込まれまして。しかも、べっぴんさんだし。
第二次世界大戦じゃなく、第一次世界大戦ってところがミソ。乗り物や兵器や衣装がレトロで楽しめるし、何より女性の参政権が認められていない時代だから、テーマ性が一気に深まり、主人公が数々の壁をぶち破っていく快感が倍増した。
しかも主人公のスーパーパワー1本かぶりではなく、「オズの魔法使い」的なハンパな家来たちと力を合わせての戦いである点も魅力。「思い通りには行かないけれど、みんなそれぞれ戦ってる」なんてアツい台詞も随所にあったりして共感を呼ぶ。
さすがに、最後の神様対決はお腹いっぱいでゲンナリしましたけどね。あと、マーベルみたいに「何とかユニバース」で他の映画のヒーローと数珠繋ぎで引っ付けていかれるのも面倒くさいからやめてもらえません? 言っとくけど、全部見るつもりはないから。