めしいらず

海賊じいちゃんの贈りもののめしいらずのレビュー・感想・評価

海賊じいちゃんの贈りもの(2014年製作の映画)
2.3
他人より距離が近い家族である分だけ関係がこじれると余計に厄介。見なくていい部分をわざわざ指摘したり、見なくちゃならないことを気づかずに見過ごしたりする。誰だって至らない部分を持っているのに、自分以外のそれは気になって仕様がない。それは近しさ故の相手への甘え。子供らの前だろうと親や親類らが言い争う。子供はそれをじっと見てちゃんと傷ついている。見兼ねた祖父は子供らを連れ出す。その矢先の祖父の死。子供たちのしたことが大人たちに波紋を投げかける。祖父から見た息子夫婦のそれぞれへの感慨が子供らから聞かされ彼らは項垂れる。本当は愛情がなくなった訳じゃなくて、しばらく見失っていただけ。親たちこそ自分自身を、夫婦関係を日々省みる必要がありそう。祖父と孫らのやり取りが微笑ましい。終盤の展開は力業で無理やりハッピーエンドに持っていった印象。
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