あさと

ふたつの名前を持つ少年のあさとのレビュー・感想・評価

ふたつの名前を持つ少年(2013年製作の映画)
4.7
第二次世界大戦中に迫害されるユダヤ人の少年の姿を描いた映画。ずっと見たいなと思ってたけど、重たそうで後回しにしてた。U-NEXTの配信が今日までだったので滑り込み視聴。

見た感想は、結論から言うと面白かった。ユダヤ人というだけで迫害する人々、人種関係なく手を差し伸べる優しい人々、この2種類の人々の人間らしい面をありありと描き出していてとても感情が揺さぶられた。また舞台となったドイツの農村部や町並みもとてもよくて、ヨーロッパの風景っていいなと思った。ただ残酷なシーンもあるので見るには注意が必要かも。

主役の子もとても演技が上手くて魅力的だった。鑑賞後に調べたところ、双子の2人1役だったとのこと。鑑賞中はわからなかったな。

英題の「Run Boy Run」がピッタリな、よく走る健気でたくましい少年の姿に心打たれる良作だった。「存在のない子供たち」「ジョジョ・ラビット」「火垂るの墓」あたりが好きな方にはぜひ見てほしい映画です。
あさと

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