ふたつの名前を持つ少年の作品情報・感想・評価・動画配信

「ふたつの名前を持つ少年」に投稿された感想・評価

DVDの映像特典メニューにメイキングがあった為、本編鑑賞後に続けて鑑賞。
どちらも鑑賞出来て良かったです。
一人旅

一人旅の感想・評価

4.0
ペペ・ダンカート監督作。

ポーランド出身の作家:ウーリー・オルレブによる2001年発表の小説「Run Boy Run(走れ、走って逃げろ)」の映画化で、ユダヤ人強制居住区から脱走した少年の過酷な道のりを描いた実話を基にした作品です。

1942年~45年のポーランドを舞台に、ユダヤ人強制居住区から脱走した8歳の少年の姿を描いた“戦時サバイバル”で、ユダヤ人であることを隠すため偽名と嘘の経歴を用い、各地を転々としながら生き残りを図る少年の過酷な逃避行の日々を映し出しています。

ナチスによる執拗な追跡やユダヤ人である少年に対する人々の差別といった少年を待ち受ける理不尽な出来事を描きつつも、その一方で、孤児である少年を心優しく迎え入れてくれるポーランド人家族との疑似親子的な交流が不安と絶望の状況下において一筋の希望の光として描写されています。また本作は、命を守るために“ユダヤ人”であることを封印した少年のアイデンティティの回復をテーマとしています。

近作『異端の鳥』(19)のように、戦時下の東欧を生き延びてゆくユダヤ人少年の姿を描いた戦時サバイバルですが、『異端の鳥』ほどの苛烈な描写はありませんのでご安心ください。
TakashiM

TakashiMの感想・評価

4.1
最近、戦争モノ映画を観賞したときの感覚が、少しだけ変化してきた気がする。
スクリーンの向こう側が、少しだけ現実に寄ってきたような感覚。


物語は、、
第二次大戦下の、ユダヤ人の少年。
もうそれだけで、悲惨な運命。
親も身寄りも無い少年は、ポーランド人の孤児として身分を偽り、ただただ必死に生きる。

本作は、そんな少年の過酷な日々を綴ったシーンだけではない。
わずかな安息の時間を過ごすシーンもある。

ただその時間は、ユダヤ人であることがバレたとたん、一瞬でリセット。
そこからは恐怖の逃走劇。
これが何度もも繰り返される。

しなしながら、少年がユダヤ人であることを知りつつも、助ける人々も数多く出てくる。
人間の本質を表現している、重要なポイントだと思う。


現状を考えると、誰かに訴えたい言葉がたくさん溢れてくる。
戦争は終わるの?平和は来るの?自分の子供たちの子どもたちが、この映画の少年のようなことにはならないの?

日本も戦火に巻き込まれてしまったとき、世の中はどんな思想がどのように広まるのか?
自分は思想に染まらずに、人間の本質を保てるのか?


いろいろとリアルに想像してしまう、そんな世の中、そんな映画。


追記。
ドル円、130円が目前。
ロシアに次に狙われるのは日本だ、という思惑で円が売られている、という説。誰が言い出したかトンデモ説。でも怖っ。
本作は、絶望的な運命に立ち向かうたった一人のユダヤ人の少年スルリックの三年間を描いた小説原作のヒューマンドラマ作品。
命の旅の道中でスルリックが出会う人々がみな優しい人ばかりで救われた。

そして、何も悪くない戦争孤児の過酷な運命には観ていられない程とても胸が痛んだ。
ここまで強く生きようと前を向く彼は本当に素晴らしい。

彼の笑顔や眼差しは戦争や人種差別の悲惨さなど実に様々なものを内包していた。
norisuke

norisukeの感想・評価

3.5
この映画のテーマは、冒頭の父親の言葉に凝縮されている。「絶対に生きろ」と「ユダヤ人であることを忘れるな」。この二つの言葉を守ることが葛藤を生じてしまった時代を描いている。

「絶対に生きろ」というテーマの映画は、数多ある。ホロコーストの時代を生き抜いた子どもを描いた名作もたくさんある。その中にあって、この作品は、過剰な演出を避けているのか、辛い場面が幾つもあるが、辛すぎることがない。それでも、ただ「ユダヤ人である」がために、どうしてこのような理不尽な目に遭わねばならないのかという、やり切れない気持ちに幾度も襲われた。一方で、このような時代にも時流に抗い、身を危険にさらしてでも、少年を助けようとした人々がいたことに救われたような気持ちにもなる。映像が美しく切ないのだが、クライマックスの場面になるまで、胸が詰まるほどには至らなかった。

むしろ「ユダヤ人であることを忘れるな」というテーマの方が、鋭く心に刺さった。「絶対に生きる」ためには、ユダヤ人であることを隠し、偽名を名のり、敬虔なカトリック教徒を装い、嘘の生い立ちを語ることを習得しなくてはならなかった少年。何度も嘘を繰り返し、偽りの自分があまりにも自然に思えるようになった頃に、突然に襲う、自らのアイデンティティの揺らぎ。どしんと重たく感じる。私自身が自らの民族的なアイデンティティについてほとんど考えずに生きてきたからであり、なのに宗教的なアイデンティティだけは持ってしまっているからだろう。そして、この民族的、宗教的なアイデンティティこそが、いつの時代にも争いの原因であるかのように語られているからでもある。争いが生じる真の原因は、政治的、経済的な理由なのだろうが。
taka

takaの感想・評価

3.8
ユダヤ人狩りから逃れる8歳の少年を描いた実話

美しい自然とそれを盛り上げる音楽を織り交ぜたエンタメ路線作品だけども十分重く迫ってくる
一人で逃げ、時にはずる賢く転々と渡り歩く様は実際は映画以上のことだっただろう
足蹴にする人らが多い中、大きい小さい拘らず親切な優しさには心を打たれる

少年目線からの戦争映画、反戦映画はいくつかあるけど、多くの人に観てもらいたいと思うし自分も観て行くつもりだ
「異端の鳥」や「炎628」(皮肉にも、ソ連制作の現ベラルーシで少年が体験する凄惨な出来事を綴った強烈な反戦映画)は人を選ぶかもだけど


概ねこの時代での救世主はソ連側で描かれるが、終盤の「ソ連もドイツと変わらんよ」は、双方に戦争犯罪行為があり、国の利害関係が主な戦争理由であることの諦めの言葉だったのだろう
勿論ホロコーストが極悪非道な事実は変わらない

この話はユダヤ人側の一種のプロパガンダ的側面も感じるが、イスラエル・パレスチナ問題も進行形であり、新たな問題に飛び火したに過ぎないのも悲しい現実


村上春樹が反戦の意を込めた音楽を流し続けたニュースは記憶に新しいが、自分も音楽・映画の力は大きいと信じたい


追記
メイキングにて、主演の男の子が双子と判明!
それで撮影時間の法をクリアしたとか
2人とも上手いし、見分ける自信もない笑
Kkkk

Kkkkの感想・評価

3.5
壮絶な人生を歩んでる。
ユダヤ人だというだけで、生きてることを否定され、住むところがないから森の中や農家を渡り歩いて暮らしていくという強さがすごい。

どうか世界が平和になりますように。
一般の人は戦争なんて望んでいないのだから。


最初に出会った人が優しい人で生きる術を身につけていたからこそ3年間生きて来れたのかな。

腕を失ったりどうやって映像撮ってるのだろう。
SHUNSUKE

SHUNSUKEの感想・評価

4.2
センセーショナルなシーンもあるので軽めには観れないですが、個人的に凄く好きな映画だった。幸せな休日でした。
しんじ

しんじの感想・評価

3.8
シンプルに実話なのが凄い笑
冒頭の寝てるシーンから引き込まれたし、雪のシーンは過酷さが伝わってくる!

綺麗な映像と匿ってくれる人たちの優しさが良かった!
ポーランドのユダヤ人強制居住区から脱走した8歳の少年は、ナチスの迫害から逃れるために、ポーランド人の孤児を装い名前を変えた

少年は、寝床と食べ物を求めて農村の家を渡り歩き、父との約束を守り、壮絶な運命にひとりで希望を捨てずに生き抜いた少年の感動の実話
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