emily

ローリングのemilyのレビュー・感想・評価

ローリング(2015年製作の映画)
3.2
盗撮事件が原因で教師を辞めた権藤が地元に帰ってくるが、元教え子達につかまりひどい目に会う。そんな中でも教え子貫一は権藤を何かと気にかけてくれるが、権藤が連れてきた女ミノリに惹かれ、奪う形になってしまう。そこから物語は転び転んで、盗聴してた物を売りつけたり、数々の騒動に巻き込まれて行き、アッという間にどん底へ。

冒頭から自分の姿がヒナだと始まり、その理由をどうしてここまで落ちてしまったのかを語っていく感じで物語が繰り広げる。登場人物ほとんど救いのない人たち。若干希望があると思える貫一も先生の彼女を奪ってしまうし、意識下にないとしても、罪の片棒を担いでしまうので、意識的に行った人たちより、太刀が悪いのかもしれない。

ブラックユーモアも多く、特にドリルを持って脅してくるシーンは怖さと笑いの紙一重って感じの微妙な空気が印象に残った。

ラストのセリフも良かった。
とにかく時に身を任せて転がっていくしかないのかな
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