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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーのYASUUのレビュー・感想・評価

3.7
『 ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』はスター・ウォーズシリーズの経過位置関係からすると、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』と『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の間の19年間にあたる期間の物語です。
特に物語の中心となるのはエピソード4の数日前からの話で、エピソード4の冒頭で、レイア姫がR2-D2に隠したデス・スターの設計図がどんな方法で入手されたのかを中心に描いています。

よくもまぁ、こんな話を創り上げるものだと感心させられるほど、後付けの物語でありながら、スター・ウォーズシリーズとして違和感のないストーリー運びになっていて、特に『スターウォーズ エピソード4/新たなる希望』に繋がるラストシーンが一番驚きました。
レイア姫が当時のままの美貌で登場したからです。
キャリー・フィッシャーのメイクなのかCGなのか?
メイクにしても、CGにしても、本当に38年前のそのまま、いや当時より美しくなって登場です。
調べてみると、ノルウェー出身の女優・イングヴィルド・デイラが演じているようです。ただし、レイア姫の顔がアップされるシーンだけはフルCGのようで、それにしてもCG合成であれだけのクォリティが出せるのなら、すごいことです。
昔の映画の続編で、すでに当時の役者が亡くなっている場合でも、CGで甦らせることができるのです。
本作ではレイア姫だけでなく、グランド・モフ・ウィルハフ・ターキンも当時の容姿のまま登場しています。当時、ターキンを演じたのはピーター・カッシング。すでに1994年に亡くなっています。
本作で演じているのはガイ・ヘンリー。しかし、いくら顔が似ているにしても、メイクだけであれだけカッシングに似せることはできないでしょうから、顔だけはフルCGでしょうね。
役者の代わりにリアルに人間に似せたCG(アナと雪の女王とか塔の上のラプンツェルとかディズニーのデファルメした人間のCGは大好きですよ。)に演技をさせる作品はあまり好きではありませんが、こういう使い方は賛成です。CGの可能性を感じました。

本作をまだ観ていない方は事前に『スターウォーズ エピソード4/新たなる希望』を観ておくことをお勧めします。本作の魅力が倍増しますので。
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