おたしん

ぼくらの家路のおたしんのレビュー・感想・評価

ぼくらの家路(2014年製作の映画)
3.9
子供が母親もいない状態で生き抜く姿はつらすぎる。
終始心が痛かった…。

離婚だか就職難だか金銭的なものなんだか知らんけどさ、
何がどうあれ子供は親の責任だぞ。
自分より優先順位高く世話してくれ。
可哀想で可哀想で仕方がない。
愛しているとはいえ子供が二の次になっているかつ突然放置するなんて全くもって責任を果たせていない。
改めて考えてくれ。

ジャックは強かった。
家事も仕事もできて大人顔負けの生活力と責任を持って生きている。
どんなときでも弟を気にかけ動く。
あんなにしっかり者でもお湯の温度高めすぎたり母親が恋しくて涙ぐんだりまだまだ子供なんだって。
彼なら大丈夫なんて思ってたらそれは間違ってるぞ。

子供だからといって悪いことをしたら罰を与えるべきだしその教育は賛成。
溺れさせようとした少年はまじで首締めて死ぬギリギリまで懲らしめてやろうと思った。
そんな風に悪いことは悪いことだと教えるのが大人の役目だとは思うけど、
ジャックが生き抜くためにやっていることや友達のために双眼鏡を持ち去ろうとしたことは目をつぶってあげたくなったのが本音。
何とかして助けてあげたかった。

あんなに自分優先な母親でも子供からしたら大好きな母親。
明かりがついた部屋を見た時のジャックの目の輝き。
ただ母親と再会して今までの生活に戻ることだけが願いだった。
1ヶ月ぐらいなら何不自由なく生活できる手助けぐらいしてやれるって思ったけどそれはまた違うんだろな。

そんな愛する大好きな母親を改めて見たジャックの最後の決断。
とても切なくて寂しかったけど覚悟を決めてそこに至ったのだろう。
あの歳からそんな未来の心配をさせたくないけどジャックならマヌエルと共に幸せな人生を歩んでいけると思いました。


急にいなくなったと思ったら急に帰ってきて子供たちはその間どれだけ大変で危険な目に遭ってると思っているのか。
そんなんで都合よく母親面されても大人目線からすると全くもって尊敬できない。
そして自分に関係がないからか関与したくないからか分からないけど大人たちのジャックたちへの興味の無さも異常。
もっと心配してあげてくれ、
もっと助けようとしてあげてくれ。
これは人柄なのか文化なのか分からないけど何だか寂しかった。
子供がこういう形で頑張るような作品は多々あるけど何度見てもつらくなる。
子供を作るということはそれほどの責任が伴うってことを1000%自覚してほしい。
このような映画を見て改めて考えてほしいと思った。

しっかり者ジャックに褒めながら抱きしめてあげたかったし、
マヌエルへの母性は爆発した。
靴紐頑張ってるだけで泣きそうでしたw
一生懸命養いますし衣食住を提供しますのでマヌエルを引き取らせていただく準備はできています。笑
ほんとにあんな親が多いんだろうね。
どうにかして助けてあげたいなぁ。
おたしん

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