シンエヴァのため振り返り。
旧と比べると本当にキャラクターが優しくなっている。
旧作を通して感じたことは人類補完計画を遂行するための物語の編集がされていることだったが、新劇はそれ比べるとはるかに話が分かりやすい。
というのも、使徒を倒すという目的の中で交流が生まれたもの同士、当然起きるであろうやりとりがちゃんとあると思うからだ。
加えて旧作は他者と関わることに対して最終的に答えを出せず、自分の中で堂々巡りしている印象だったが、こちらはきちんと何かしらのアクションを起こし、気持ちが揺れ動く。
その例がぽか波や、自ら幸せを見つけることに意欲的になったアスカだと感じた。
もう一点語りたいのが加持さんとシンジくんのやり取り。
海洋生物研究所で潮の香りや、加持さんの畑で土の香りを自らの感覚で自然を体験するシンジくん。
こちらも旧作では存在せず、自分を取り巻く大きな命の存在を知り、自分が守っている世界がどんなものか感じるとても大好きなシーンだ。
総じてよりキャラクターが活き活きしていると感じた。最後のシンジくんの決断、ミサトのかけた言葉に目頭が熱くなった。