らんらん

博奕打ちのらんらんのレビュー・感想・評価

博奕打ち(1967年製作の映画)
3.5
鶴田浩二主演の博奕打ちシリーズ第1作目

旅の博奕打ち鶴田浩二は凄腕、舎弟の待田京介を連れて今日も賭場巡り
賭場で知り合った廓の主人山城新伍は博奕狂いが高じて黒田組から借金をしていた
腕を見込まれ助っ人を頼まれた鶴田らは女郎の桜町弘子、橘ますみといい仲になる
山城新伍のトラブルメーカーぶりに振り回され、地元やくざ黒田組(組長河津清三郎、組員若山富三郎、名和宏ら)と対立することになる!

一番印象に残るのはやっぱり若山富三郎!なんて憎々しい悪役なんだろうと!
指を詰めさせるのにも普通にはさせない!まず縦に裂いてから詰めるんや!
とか数々の憎々しい台詞を連発する、こんな完璧悪役やらせても流石に上手いですねー

鶴田浩二はとにかく我慢の任侠道、でも溜まりに溜まった鬱憤が待田京介を殺されたことで爆発!単身復讐のため乗り込むっていうよく見るパターン

個人的注目点はヒロインに桜町弘子がいた点、東映時代劇の時代が終わって尚頑張ってたんですねー
もう一人のヒロインは橘ますみ、なんとなく井上真央に似てるかも

山城新伍は凄まじいトラブルメーカー、根はいい人なんだけど思考がすぐにギャンブルと繋がっちゃうジャンキー、救えねぇってやつw

味方側の親分で河野秋武、任侠モノなんかにも出てたんですね、なかなか味があって好演
アラカンとか志村喬あたりがやってそうなポジション
小池朝雄はいい人、義理人情を理解するやくざ、最後まで変わらずいい人w

博奕打ちのタイトルにあるようにそのシーンがとても多い映画です、しかし悲しいかなルールがわからんw 特に説明もないし、当時の観客はみんな知っていて当たり前なことなのかな?
まあカイジみたいにその賭博自体のスリルとか駆け引きというよりも、メインは任侠、アクションなのでわからなくても問題ないんだけどね
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