竜平

インデペンデンス・デイ:リサージェンスの竜平のレビュー・感想・評価

2.6
破壊王ことローランド・エメリッヒが贈るSFバトル及びディザスター映画『インデペンデンス・デイ』の続編。前作で描かれた世界の20年後、宇宙人の技術を吸収し高度な文明を築いた人類のもとに満を持して「ヤツら」が再び攻めてくる。

前作のキャストたちが続投していたり言わずもがな20年前のストーリーありきだったりするもんで、ひとまず予習は必須。ビル・プルマン扮する元大統領、ジェフ・ゴールドブラム扮するデイビッドあたりの再登場はやっぱり燃える、よくぞ出してくれたという感じ。ただなんとも残念なのがウィル・スミスの不在、今作に於いてこれはかなりの減点ポイントなんじゃないかなと。代わりと言ってはなんだけど彼らの息子の世代が新登場。でリアム・ヘムズワース扮するニューカマー、なんやかんやで彼が主人公的な立ち位置なのかな、いやしかしこれもちょっぴり魅力不足。他にもシャルロット・ゲンズブール、ウィリアム・フィクナーなどの名優たちが脇を固めるものの、イマイチ深みに欠ける。配役やシーンにも際立つようなファンサービスをとくに感じず、これは下手したら前作ファンよりも今作単体で見る人のほうが楽しめちゃうのかも、なんて。

人間模様や展開など、全体的な薄っぺらさには目を瞑るとして、素晴らしかった点としてはさすがは破壊王、映像から来る迫力や絶望感がとにかく凄まじい。地球にへばりつくほどのデカさを誇る母船襲来、からの最初の一発でほぼ人類致命傷。アジアを持ち上げてヨーロッパに落とすとかハンパない。ここで震えるほどワクワクしたけども、個人的に前作越えをしてたと思う点はここのみ。CG全開の、良くもわるくも「現代風」な映像というのも好みが分かれるところかも。総じて、細かいこと考えずに映画見れるぜって人にだけ薦めたい。前作で終わりにしとけばよかったのに、ねー。
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