トランスマスター

ヒメアノ〜ルのトランスマスターのレビュー・感想・評価

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)
2.0
漫画の映画化(原作は未読)
タイトルは紛らわしいのですが『ヒメノアール』(昭和に流行った喫茶店みたい。)かと思っていました(恥)タイトルはトカゲの名前らしいです。
清掃員のバイト同士がカフェの店員に惚れてしまい三角関係+ストーカーというヒロインモテ過ぎ無双のコメディタッチな日本のドラマからタイトルカットインよりサイコパス系の邦画(画面も暗くなる。)に切り替わるお話です。

◆良い点/注目ポイント
・主人公の童貞君とヒロインのピロートークでのコンプレックスの描き方はリアルです。
・後半で主人公がPロー○ーのコードで戦うシーンは少しウケました。

◆改善点
・清掃バイトの先輩が自分の身勝手な主張のセリフが長くウザイです。
・森田剛の部屋が大変な状態になってから捜査機関がノーマークなのも不自然。また警官と白兵戦で勝利するならキャストは岡田 准一でないと体格的に無理があります。また警官が1人で捜査令状も持たずに民家に入るのも不自然です。

◆総括
・いじめられっ子が追い込まれた状況でブチ切れてしまったのは同情できるが、ただの快楽に走ってしまうのは理解に苦しみます。
冒頭から清掃バイトの恋物語の部分を短くしてもっといじめを掘り下げて森田剛がサイコパスになる過程をクローズアップしてくと良かったかもしれません。ただし邦画でサイコパスの描写は『怒り』でもそうでしたが、日本の俳優が演じるとわざとらしくなってしまい視聴者が興醒めするリスクを含んでいます。やはり視聴者がこいつマジヤバイと思うサイコパスキャラは『スプリット』のジェームズ・マカヴォイの多重人格者ではないでしょうか。