主人公のキャラが日本ぽくて可愛い感じなので、ブラジル映画と知ってビックリ。
でも始まってみれば、万華鏡のようなオープニングから、めくるめくアートのようなアニメに惹き込まれる。
抽象的でファンタジー感溢れる描写を、絵の具や色鉛筆、クレヨンなどの手描き感は「マロナの幻想的な物語り」を彷彿とさせる。
そして父を探すワクワクなファンタジーかと思いきや、後半の暗く重めな雰囲気に戸惑う。
おそらくブラジルの現実世界の暗部(独裁政権や環境破壊、労働者の搾取など)への社会風刺。
それだけでなく、終盤で明かされる旅の意味と真実。
ああ、だからこその心象風景だったのね。
セリフはあるものの、架空の言葉らしく字幕などもない。
なのでたまに意味が分からないシーンもあり。
あの撃たれた鳥は「自由」のメタファー立ったのだろうか。
海外のアニメーションは日本とはまた違う独特の味わいがある。