らんらん

三つの顔のらんらんのレビュー・感想・評価

三つの顔(1955年製作の映画)
3.0
日活、モノクロ、サスペンス
出演者
三國連太郎、水島道太郎、伊藤雄之助、新珠三千代
殿山泰司、小林重四郎、市村俊幸、増田順二、安部徹
山岡久乃、飯田蝶子、清水一郎、高品格など

【内容】
ビルマを生き抜いた戦友3人は日本に戻った際に5年後の再会を約束して別れた、物語はその一日前から始まる、、、

3つのパートを交錯させながらクライマックスにむけて繋がっていくっていう構成

・第一の男(伊藤雄之助)
ニコヨン労働者に落ちぶれている
同僚の殿山泰司やケチババア飯田蝶子の助けもあり、一張羅をレンタルして身綺麗にして再会場所へ向かう

・第二の男(水島道太郎)
30歳の高齢ボクサー、病気の奥さん(新珠三千代)を抱えて貧乏ぐらし
再会当日は大事な試合が決まっており再会の約束のことは頭にない模様
ヤクザ?の安部徹から八百長を依頼され葛藤することになる
このパートで山岡久乃がバーの女役でチラッと出演

・第三の男(三國連太郎)
ピストル強盗ギャングの一人(4人組)
襲撃後逃亡するも姉が心配で戻ってきてしまい、警察に見つかり追われる身となる
再会の約束は覚えていたが警察の張り込みのせいでたどり着けず

【感想】
新珠三千代目的での鑑賞
一応ヒロインではあるけど出番は少なく特に見所があるわけでもない
相変わらず美人で癒されたけど、登場シーンがピークだった

本編のほうは
独立した3つのパートがクライマックスに向かって繋がっていく、って構成ではあるけどイマイチ響かなかった
もっと三國連太郎パートを絡めて欲しかったし、ボクシングエピソードも俺も戦友だから勘弁してやるみたいなオチがなんかなぁ

殿山泰司、飯田蝶子、安部徹と強引に美談にしてるように感じられて、そんなことでほだされないよってひねくれて見ちゃうところがある

・まとめ
一見バラバラなパートが後半繋がっていくって構成は今だと普通に見慣れてるけど当時だと珍しいかも
そういうので凄いの見ちゃってるからその点ではこの映画は物足りなく感じたりもする、もっと面白く出来たような気がしちゃう

それにしてもこの映画の三國連太郎のインパクトはなかなか凄い
オールバックメガネのインテリヤクザ風でギラギラした色気がやばい&何故か全く喋らないキャラなのも印象的
らんらん

らんらん