裏社会のボスの正体を追う刑事ジャッキーが、ひょんなことからアメリカ人のペテン師とロシアから香港まで、中国縦断の旅をするロードムービー。
前作の「レールロード・タイガー」では、格闘描写が殆ど無かったが、こちらは格闘アクションのボリュームは結構ある。
しかし、流石に動きに往年のキレはなく、かわりにピタゴラスイッチみたいに舞台装置を生かしたギミックとの組み合わせで魅せる。
お話しはコメディ寄りで色々緩いのだけど、モンゴル相撲から中国奥地の少数民族の村の奇祭まで取込み、観光映画的な楽しさがあった。
ただ、ドラマの軸が弱いのと、一刻を争う事態のはずなのに、主役コンビに切迫感がないこともあり、全体のテンポがあまり良くない。
観光要素をキープしたまま、もうちょい筋立てを詰められたのではないか。
ひと昔前の香港映画的なノリは好きだけど。
