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ラ・ラ・ランドの79のレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.0
いつもレビューは書き出しが困る。映画が終わって、どこから書き始めればいいのかわからない。

映画が好きな人の好きなところが全部詰まってた。ジャズのことはよくわからないけど、きっとジャズも同じだと思う。カルチャーとエンターテイメントがつまりすぎてて。私は、ダンスもミュージカルも音楽も映画も好きだったから、この作品は好きすぎて嫌い状態。
セブの”ロマンチックのどこがいけない”ってセリフがたまらなくて。映画好きな人、多分みんなロマンチストだからわかる。

冒頭は、とにかく視覚と聴覚で訴えかけてくる。カラフルな色のバランスと、音楽の持つ、ゾクゾクさせる力。ダンスや表情、音楽を聴くのに精一杯で、歌詞の意味まで追えない。それくらい、すごいってインパクトを冒頭にもってきてて、一気に観客を引き込む。

いいなと思ったのは、ミアがオーディションを終えて家に帰ると、同じように女優を目指してるルームメイトたちがいて、パーティーに出かけようよと誘われる。日々の暮らしにエンターテイメントが隠れてる、毎日はこんなに輝いててわくわくするもので、自分の気持ち一つですぐにでも日常をミュージカルして舞台化することだってできるんだって希望とか与えてくれる気がした。そういうことがロサンゼルスではいつでもできるんだってわかった。

すごい映画っていうのもわかるけど、作品の内容って言うより、この作品を映画化できたこととか、監督の頭の中のことがこれほどまでの映像美で伝わりやすくなってることがすごいなー。
ただ、見ていて気持ちが良くて見ていてすごいと思うことができて、いつらでも見たいと思う作品には違いない。
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