パンパンちゅ

ラ・ラ・ランドのパンパンちゅのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

今更ながら初視聴。

アカデミー賞最多14ノミネートされた作品。

正直な感想としては、深い...。

ミュージカル映画に多いのは、恋と夢をメインテーマにおいた作品が多い。
勿論、今作もそこにテーマがあった。
ただ一つ違うのはネットでも賛否両論が分かれたラストシーン。
人によって捉え方が違うらしいが、個人の感想として伝えると。

ラストシーンの始まりは結ばれると思っていた2人が別々の人生を歩んでいた。
しかし、夫と入った店がセブが夢を叶え持った自身の店であった。

特に切ないと感じたシーンは回想部分。ミアとセブの出会いから現在まで「もしこうだったら」と思わせるように流れ、そしてそれが夢だったと気づく。ミアが後悔したのかと思わせるシーンだか個人的には違うと思った。
夢の中では、ミアは夢を叶えているが、セブはジャズの店に演奏を見に行く1人として描かれていた。これは2人がハッピーエンドを向かえる為には、セブが店を出すという夢を諦めざるを得ないということ。そもそも、セブの夢はロスでしか叶えられない。一方、ミアはロスでなくてもいい。これが結ばれなかった要因でありつつ、お互いに夢は叶えられた部分でもある。

本当のラストで2人がお互いに微笑みあるシーン。これはお互いに愛している気持ちは持っているが、後悔なく、別々の人生を歩んでいる新たな形ではないかと思った。

間違えなく言えることは、この結末に2人は後悔していないように見える。

人は後悔を繰り返し生きていると私は思う。しかし、それをどう捉えるか、受け止めるか、その後の行動によって後悔が違う形になっていく。だからこそこの作品に惹かれ、見た人により感じ方が違うのだと思う。

話題性に納得させられる映画だった。

因みに私は好きな映画という仕事に転職し、携われていることに後悔はない。ただ、それにより恋人と別れたのも事実。夢と愛。両方手に入れることは本当に困難なことなのかもしれない。