一番最後にタイトルの意味を回収してくれるのが震える。
サルーが故郷の地面を踏みしめる感触が伝わってくるような、自然の息遣いを大事にした映像の撮り方、臨場感あふれる音楽も素晴らしいです。
前半はサルーと共に旅をしているような感覚にさせられるけれど…感情移入しながら見るとめちゃめちゃ不安で怖い。幾度も危ない橋を通り抜けよく無事に……。（子役の子がもう本当に可愛い）
育てのご両親の言葉が慈愛に溢れすぎてていちいち胸にきてしまう…。自分で生むこともできたのにそれをせず敢えて孤児をひきとって育てる選択をするって並大抵のことではないですよね。その子が難しい気質ならばなおのこと、もし関係がうまくいかなかったときに後悔せずにいられるか、そんなことを恐れている状態じゃ無理ですから…。ふたりともを信頼して我が息子として愛しているお母さんの言葉が刺さりました…。
地図上で見つける瞬間もドキドキして祈るような思いで見たラストも本当によかった。主演の俳優さん、すごく表情がやさしくてすきだなあ……
