きんぽうげ

LION ライオン 25年目のただいまのきんぽうげのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

貧しさを僕らは知らない。ので実情を知る由もない。だが、味わうことはできる。偽善であろうか?貧しさなんて本当は誰だって接したくはないだろう。だが、全世界は聞くところによると、むしろそちら側の方が多いらしい。それに対し僕らはどういう態度が取れるか。
この物語は本当にあったことを元にして作られたとテロップが流れる。
むしろラッキーな人物の話だ。25年の歳月の経過により、やっと原点に目を向けることが出来た。これも経験のないことで、実際この立場になったら自分はどういう行動を取るのであろう。ましてや、恋人も近くにいるのだ。
それでもやっとの事でかつての居場所を探し当て、母親と再会した場面には涙した。
ラスト、線路上を自分を探しに行って、列車に轢かれ亡くなってしまったという兄と幼い自分とが歩いていく光景は良いシーンだなあと思った。
あとニコール-キッドマンの落ち着いた演技と好感の持てるルーニー-マーラの演技(あのドラゴンタトゥーの女役の)は光るものがありました。
きんぽうげ

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