みい太郎

LION ライオン 25年目のただいまのみい太郎のネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

これも借りて観れなかった類。
インドでは8万人の子供が行方不明になると言う。
まあ人さらい的や子捨ての側面もあるのだろうけど…文化的というか国民性というか折り返し電車に勝手に子供が乗れてしまって、中に乗ってることに気がついても無関心で…
迷子にも無関心…あんなに大きい人口密度がある国だからそれは仕方ないのかもしれないが…もう少し子供に注力してくれれば1万人くらい助かるんじゃねえか?と思わずにいられない。

私たちの国で
駅で迷っている5歳児をほって置く
環境がない幸せを思い知る。
いいとか悪いとかを言っているつもりはない。駅で彷徨うサルーに助けの手がいかない事…誰もが自分の事で精一杯な背景も窺い知れる。

サルーが可愛い。
利発で運がいい事。やはり運命ってすごいなあと思う。
あの時それをしていなければー
全く違う人生になっている。
5歳のサルーに行動して突き進むことの重要さを教えられた(苦笑)
まあ列車に乗っちゃった🚃好奇心は子供だから仕方ないけど(^_^*)

そしてインドがまだ貧しくて色々な闇がある側面も上手に表していると思う。日本人だったら落ち込んで使い物にならない環境でも子供たちは明るく前向き、おや孝行。

小さな子供なのに…
危機感もキチンと察知でいる勘の良さ。驚く。人間はやはり動物だからマズイと思うと幼くても危機を避ける機能がついてんだなあ。
5歳の記憶なんて…自分に置き換えても曖昧で場面場面の切り取りの所しか無い。
多分養子に出される迄の間
繰り返し家族の事や自宅まで行く道のりを反芻したんだろうな…

養母役のニコール・キッドマン。
実際の人物への寄せ方天晴れ。
ちょっと信念が怖い感じ(^_^*)があるけど…あーいった無償の愛を出せる人がいるから彼は自国で悲惨かもしれない人生から抜け出せたんだから…。頭が下がる。

お互い養子である兄弟の苦悩がもう少し解る内容であれば
家族の形が読み取れたけど…
子供の時のシーンを丁寧に描く事がきっと大事だったのかな〜

これが実話だからこそコレを観た私たちが知る事で何かが変わる事を願ってやまないけれど…

日本で幼児から義務教育迄の子供達も年間5000人程行方不明になってる事。かなり驚いたし、この作品で調べるに至った。

私たち日本人はこの事実をなんとかしないとな…と痛感した。
みい太郎

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