Stroszek

マネー・ショート 華麗なる大逆転のStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

サブプライム・ローン破綻を最初に予測してCDSを大量購入し始めたマイケル・バリー。そんな先見の明がある彼について、エンディングのキャプションで「たった一つのものに投資を続けている。水だ」と出てくる。

水が高額な金融取引の対象になって、得られる人とそうではない人が出てきたら、"MMFR"の世界だ。ゾッとするような結末。

[鑑賞メーターから転載]

2015年。原題"The Big Short"(大いなる空売り)。面白かった。2008年のサブプライム・ローン破綻を数年前に予測した人々が、住宅バブルが弾けたら大きな儲けを出す金融商品を周囲に馬鹿にされながら買い続ける話。"MBS", "CDO", "CDS"と専門用語が出てくるが、あっと驚く仕掛けで楽しく解説してくれる。邦題とは裏腹に華麗さや爽快感とは程遠く、作り手の怒りが伝わってくるような結末。何人かのキャラが第4の壁を破り語りかけてくる瞬間があり、自分とは縁遠い金融取引の話でも関心が持続した。
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