逆鱗

優しい嘘の逆鱗のレビュー・感想・評価

優しい嘘(2014年製作の映画)
4.0
心理学者のアドラーは説く。
ある共同体の中で理不尽な扱いを受けた場合、もっと大きな共同体の声を聞けと。

例えば、この劇中のように、理不尽に学校でいじめられていた場合、人間社会という共同体では、皆対等である。

そして、生きているだけで、誰かの役に立っている。
劇中のように母を持つ子供は、生きているだけで母の役に立っている。

だから、いじめが辛くて死ぬよりも、辛いと母に打ち明けてみよう。
転校するなり、母はなんとかしてくれるはずだ。
無理に学校へ行く必要はない。例え、私をいじめるなと戦っても、相手の気持ちはコントロールできないし、もし先生に相談をして問題が顕在化したとしても、辱められたいじめる側は、理不尽な復讐心からさらにいじめをエスカレートするかもしれない。

もちろん、コントロールできないことを前提に、言い返すのは構わない。それでいじめが終わるかもしれない。
でも、それで無理だったら、迷わず逃げよう、元気で生きられる場所へ。
元気で生きていることは、絶対誰かの役に立っているのだから。
必要じゃない人間などいないのだから。

最後に韓国映画ええなぁ〜
キムヒャンギみたいな素晴らしい子役がいるし、
劇中の家の内装や出てくる人物たちの顔も、俺たちの生活環境とそっくりに描いてくれる。
美男美女を使って、安易に観客数を狙わないこの姿勢が好感度高い!!
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