Yukiko

たかが世界の終わりのYukikoのレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
3.9
2022年12月18日
『たかが世界の終わり』 2016年フランス・カナダ製作
監督、グザヴィエ・ドラン。
私は『トム・アット・ザ・ファーム』がお気に入り。

地方の田舎町。
ルイ(ギャスパー・ウリエル)は34歳、劇作家。ゲイ。
12年ぶりに故郷に帰省。
家族は戸惑いつつ喜ぶが、兄アントワーヌ(ヴァンサン
・カッセル)はルイに冷たく接する。

母マルティーヌに、ナタリー・パイ。
兄嫁カトリーヌに、マリオン・コティヤール。
妹シュザンヌに、レア・セドゥ。

5人だけが出演する家庭内劇。

家族で平凡に暮らしていたところに、突然、家族の
一員だが、長年帰省しなかった者が一人で姿を現す。
なんで突然前触れなく帰って来たのか。
何があったのか、理由は?
長男は怖れる。早く自分の居場所に帰れよが内心か。
母はいて欲しい。
妹は珍しい、あまり知らないお兄さんだから話したい。
兄嫁は、ちょっと離れて、ハラハラしながら成り行きを
見守る。

日本の田舎でも、同じような対応かな。
なんだかとってもよく分かるような話だ。

ルイの言葉が少なすぎる所も、何を考えているのか、
何を言い出すのか分からず、ちょっと恐怖だね。

家族の緊張感がバリバリに伝わってくる映画。

なかなか良かった。

これって、帰省する前に、予め電話して帰省の日時と
宿泊かどうかを伝えて、理由を伝えておけば、
こんなに驚き、緊張する事もなかっただろうに。
受け入れる側の予定もあるし。

ルイには、ルイの事情もあるんだけどね。
Yukiko

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