どうも二部作の後編はもう一つになる場合が多いと思う。
前にもレビューに書いたが、後編への期待を込めさす為に、前編に出来るだけ面白い要素を詰め込むことと、伏線貼りまくるからか。
その意味においては珍しく、この作品は伏線の回収や「金八」ワールドは良かったが、残念なのは、ニノが凄腕の暗殺者に見えない所が最後まで響いた所と、個人的な恋愛物語で地球を破滅させる程の脅迫は、度を過ぎているので、最後まで共感できなかったところが残念だったと思う。
ぶっ飛んだ設定で最後まで押しきるのは、原作上無理なんで、こうするしか無かったんだろう。前編からのトーンダウンは否めない。
それでも中々上手くまとめ上げる、この監督の手腕は素晴らしかったし、後編も構図やショットに目を見張るものがあった。
前編の冒頭の捕獲作戦の、殺せんせーと特殊部隊のバトルシーンだけでも素晴らしかったので、この監督には何とかいい題材でブレイクして欲しい。