えむ

500ページの夢の束のえむのレビュー・感想・評価

500ページの夢の束(2017年製作の映画)
3.9
映画観る前のあらすじだけでは主人公の事情が分からなくて、少し拗ねたような反抗期の女の子か夢のために立ち上がって変化する話なのかなって思ってました。

そうか、なるほど。

この女の子の事情が疾患って分かるだけで印象は凄く変わる気がします。
閉じられた世界から一歩踏み出して自信をつけ自分の足で歩き出す、その重みみたいなものが加わるから。

しかし、「推しへの情熱が私を救ってくれました」って話は時々聞くけど、それってどの世界でも共通なんだなあ…
そしてこの手の子たちって、やはりある意味の天才性があるんだなあ…

どこかファンタジックでありながら、騙すクズ野郎とか言いなりの彼女とか、イラついてしまうお姉ちゃんだとか、良かれと思ってでもコントロールしちゃう施設の人とか、現実はこうだろうってリアリティもある。

スタートレック知ってた方がわかる面白みの部分はあるけど、基本は気にせず誰でもストーリーを楽しめると思います。
えむ

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