Automne

500ページの夢の束のAutomneのレビュー・感想・評価

500ページの夢の束(2017年製作の映画)
3.8
ポップな中にもしっかりと自閉症の生きづらさが描かれていて好感◎
介護と管理の問題、上手く外に伝えられないけれどやりたいことがあるとき、家族からしたら普段の管理できる範囲内で主人公が存在しているから安心できるのだろうけれど、本人にとっての幸せはまた別のところにある。それが伝わることは正直ほとんどないと思うし、その意味でこの幸福な物語はファンタジーだ。(結局人生何にもなってないけど、家族仲がしっかり深まってる感じはちゃんとエンタメしてる)
何かを制限して障害のある人間を管理しておくことは安全面では良いのかもしれないけれど、それはある種人間が環境問題を唱えることが人間の活動のための経済的なエゴから生じているのと同じような感覚がある。SDGsも企業が株価のためにやってるのが真実だし、そこの表面で踊らされているひとが多すぎる。人間が滅びても地球は再生するし、たとえば何万年も分解されない(≒人間が滅びたあとの何万年後は分解されて森になる)ということなのです。
本作を見て私はおのおのが幸福を求める自由で少しカオスな世界であって良いと思った〆
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