ガイアナ人民寺院の集団自殺事件をモチーフにしたイーライ・ロスプロデュースのPOVホラー。
『28週後…』のような人の善意によって事態が悪化する映画が大好物なので、カメラクルーたちが人助けをしようとして問題が大きくなっていく展開は面白かった。
カルト教団の教祖ファーザー役のジーン・ジョーンズ(名前が人民寺院の教祖ジン・ジョーンズと似ている)は存在感があって良かった。あのお爺さんはどこかで観たことあるなと思いながら観終わった後に『映画秘宝』を読んでたら、『ノーカントリー』でシガーとコイントスをすることになるガソリンスタンドの親父だと知った。
フォローしてくださっているまこりんさんがご指摘されているように、ラスト直前にあったファーザーがコカインを吸うというディテールはいらなかったのではと思う。作り手たちは、カリスマ性のある人物だと思っていたら、実は私利私欲しかないしょうもない人間だったという風に描きたかったんだろうけど、もっと別の描き方があったんじゃないかな。