84点。60〜70年代の名作コミックが原作。なんと愛すべきスペースオペラ!かけた予算の割にチープに見えるCGは、質ではなく物量で勝負したせいだろう。とにかく大宇宙の数千数万の種族と文化のディティールを狂気じみた色彩で描こうとした誠実な世界観には脱帽。
話はありきたりだけど、とにかく魅力的な主人公二人をいつまでも観ていたい。凄腕に見えないとかはおいといてもいい。ハッとするほど美しい(さすがはリュック・ベッソン趣味がいい!)カーラ・デルヴィーニュの七変化を、デイン・デハーンの一挙手一投足を観るだけで楽しい。それもまた映画の原動力なのは間違いがない。
全世界大コケみたいだけど、こんな、監督の愛に溢れたSFをやりきった大作はあまりない。後年カルト化しそう。