TAK44マグナム

キル・ビル Vol.1のTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)
3.7
タランティーノ監督が自分の趣味全開で作った映画。 

マカロニ、ジャーロ、ヤクザ、サムライ、アニメ、グロ、その他もろもろのごった煮状態で、何がなんだかわからないんだけど、布袋サウンドがジャーンと鳴って、恨み節が炸裂しちゃえば、やっちまいなー!!でオールオッケー!みたいなスーパー・グラインドハウス系が完成しました、みたいな。 

結婚式当日に襲撃され、旦那や友人が殺され、自身もリンチの末に頭を撃たれた元殺し屋のザ・ブライド(ユマ・サーマン)が、襲撃した毒蛇暗殺団とその首領のビルに復讐をかます、という単純至極なストーリー。 
あまりにも長い尺になってしまったために、前後編二作になってしまい、本作はその前編です。 
仇の二人目であるオーレン・イシイ(ルーシー・リュー)を倒すまでが描かれます。 

突然、プロダクションI.G製のスーパーバイオレンスなアニメが始まったり、バトロワで見出された栗山千明が、ゴーゴー夕張なんていう何だかよくわからない役名の殺し屋役で鉄球を振り回したり、JJサニー千葉先生と弟子の宇宙刑事ギャバンが沖縄で寿司屋やっていて、その正体が服部半蔵だったり、もう遊び放題です。 

この特殊なノリについていけるなら、充分楽しめると思いますが、感性が合わない人には全くオススメできない怪作といえます。